女流棋士 日本将棋連盟の会長へ

雑誌「将棋世界」2025年9月号で、日本将棋連盟の会長になった清水市代棋士のインタビューがあった。
女流棋士が会長になるとは、時代も変わったものだ。ひと昔なら、女流棋士は将棋連盟の正会員になれなかった。今は、女流四段以上もしくはタイトル経験の条件を満たせば、正会員になれるまでになった。それだけ女流棋士の実力が上がり、存在を認められたということだろう。

ところで、将棋のスポンサーと言えば、新聞社。発行部数が減っている新聞社にいつまで頼れるのか、と思っていた。それが、今となっては、棋聖戦はヒューリック、王将戦はALSOKが特別協賛になるなど随分変わった。「脱新聞社」という意味では、健闘していると思う。
「お隣の囲碁界の財政状況はかなり厳しい状況。」といったネット上のニュースを見ると、関係者の努力と苦労が感じられる。

さて、9月号では、ヒューリック株式会社の代表取締役会長である西浦三郎氏のインタビューも掲載されている。正直なところ、棋聖戦のスポンサーになるまで、ヒューリックという会社を知らなかった。今や、将棋界の最大のスポンサーではないか。

どうやら、2010年代、当時の会長だった佐藤康光九段との縁が、将棋界支援のきっかけだったようだ。将棋会館移転のために、1億円の寄付4年間とか、新棋戦(白玲戦)創設とか、将棋ファンとしては「感謝」とか言いようがない。

少子化のなかでの普及拡大やスポンサーの確保など、まだまだ課題が山積みと思う。佐藤、羽生両棋士の後を受けての会長就任。重圧も大きいとは思うが、清水新会長には頑張ってもらいたい。

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