女流将棋棋戦の一つである白玲戦で、タイトル「白玲」を通算5期獲得した場合、「クイーン白玲」の称号が与えられるとともに、フリークラスの編入が認められるようになった。これに関して、インターネット上の投稿を見ると、否定的な意見が多いように感じられた。
私は「人の才能なんて開花するかわからないので、救済措置はあっても良い。」と考えている。ここで簡単に将棋のプロ棋士になる条件を言うと 1 奨励会に合格し、三段まで昇段する。(男女の区別なし) 2 半年に一回開催される三段リーグに参加し、満26歳の誕生日を迎える三段リーグ終了までに四段に昇段する
ここで、三段リーグを上位2名に突破できた場合、順位戦に参加できるが、他の方法(次点2回など)で四段に昇段した場合は、フリークラス扱いとなり順位戦に参加できない。
なお、フリークラスの場合は、一定の期間に所定の成績を収める必要がある。そして、このプロ棋士制度とは別に、女流棋士の存在によって普及面を充実させようと、1974年に女流棋士制度が正式に発足した。
発足50年を経ても、プロ棋士と女流棋士の実力差はかなりあるのが現状。現在、女流棋士として圧倒的に強い棋士が、福間香奈と西山朋佳の2名。両者ともに、奨励会の三段に昇段したが、三段リーグを突破できなかった。その後、プロ棋士相手に所定の成績を収め、プロ編入試験を受験するも残念ながら不合格。
今のところ「白玲」を通算5期獲得できそうなのは、福間、西山両女流棋士ぐらいか。ただ、両女流棋士も、今がピークかピークに近いかもしれない。仮に、10年後にピークを過ぎた福間、西山両女流棋士に勝って「白玲」を通算5期獲得しても、「強い」と思えるだろうか。ということで、フリークラス編入自体に反対ではないが、「過去にプロ編入試験を受験していること」を追加しても良いのではと思ったところである。
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